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岡山大学 理学部 化学科 界面科学研究施設 エネルギー環境新素材拠点

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H12-H31
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研究内容 2009~2011
1. 芳香族炭化水素 新超伝導体の開発
2. 有機活性層を用いた電界効果トランジスタの開発と物性評価
3. 有機太陽電池の作製と物性制御
研究内容 (~2008)

 界面科学研究施設・粉体物性学研究部門(分子界面化学教育研究分野-久保園グループ)は,炭素クラスターや有機物をベースにした電界効果トランジスタデバイスに関する研究を行っています。とくに、デバイスの動作原理を基礎的に明らかにするための研究を進めています。
 電界効果トランジスタデバイスは各種の構成要素(パーツ)の接する界面の制御によって大きく特性が変化するので、界面の構造と電子状態の詳細な解明が重用であり、それを基にした界面の人工的制御が高性能デバイスへの鍵です。
 われわれの研究グループでは、実験的に界面の構造、電子状態、人工的な制御に関する研究を行って、有機トランジスタデバイスが従来の無機系トランジスタと動作原理が異なるので、有機トランジスタに独自のデバイス物理を確立するための研究を進めています。
 研究手法としては、輸送特性、ナノスケールでの構造評価(STM/STS, AFM)、電子状態の解明に向けた各種分光学的手法による評価、放射光X線回折などを使った平均構造評価を手段としています。また、トランジスタの動作特性の定量的な解析手法の開発に関する研究も進めています(とくに、2007年-2008年は、キャリア注入障壁やトラップレベル評価、高誘電絶縁膜のもとでのキャリアの輸送過程の評価手法の確立を目指しています)。なお、応用に向けて透明、フレキシブルトランジスタの開発や、低電圧駆動や高濃度キャリア注入による有機物の特性改変に関する研究も行っています。